地番・家屋番号の調べ方5つ|住所しかわからなくても登記簿謄本を取る方法

登記簿謄本(登記事項証明書)を取ろうとして、窓口で「地番はわかりますか?」と聞かれて止まってしまった——不動産の調査で最初につまずくのがこれです。

普段使っている住所(住居表示)と、登記で使う地番はまったく別の番号です。住所だけを伝えても登記簿は出てきません。建物についても同じで、こちらは家屋番号が必要になります。

この記事では、住所しかわからない状態から地番・家屋番号にたどり着く方法を、費用と手間の順に整理します。

この記事でわかること

  • 住所と地番はなぜ違うのか
  • 地番・家屋番号を調べる5つの方法と、その使い分け
  • 無料でできる方法と、費用がかかる方法
  • 調べるときに間違えやすい点

住所と地番はまったく別の番号

住所(住居表示)地番・家屋番号
決めているところ市区町村法務局(登記所)
目的郵便物を届けるため土地・建物を特定するため
使う場面日常生活全般登記簿謄本の取得、権利関係の調査
数の対応1つの住所複数の地番にまたがることがある

とくに注意したいのが最後の行です。1つの建物の敷地が複数の地番にまたがっていることは珍しくありません。1つだけ取って安心していると、もう1筆に抵当権や他人名義が残っていた、ということが起こります。


不動産の仕事では登記簿謄本の取得が必要になります。ただ、登記簿謄本は地番・家屋番号が不明だと取得できません。

そこで、

 地番・家屋番号の調べ方について解説します。


①固定資産税の納税通知書で確認

不動産所有者には固定資産税という税金が課税されます。

お手元に納税通知書があれば、この記載を見ましょう。

土地については「地番」

建物については「家屋番号」

がしっかりと記載されています。


②管轄法務局へ電話して確認

不動産所在地を管轄する法務局に直接問い合わせします。

「住所から地番(家屋番号)をおしえてください」

と頼めばOKです。

※登記簿謄本は最寄りの法務局で取得可能です。


地番・家屋番号がわからない状況でも、様々な方法で調査することができるということを覚えておいてください。



③ ブルーマップで調べる

ブルーマップは、住宅地図の上に地番が青字で重ねて印刷された地図です。住所と地番を目で見て対応させられるため、不動産の実務で最もよく使われます。

  • 法務局に備え置かれており、閲覧は無料
  • 大きめの図書館にも置かれていることが多い
  • 「どこからどこまでが1筆か」という筆の形まで把握できるのが最大の利点

隣地との境界や、敷地が何筆に分かれているかを確認したいときは、電話で聞くよりブルーマップを見たほうが確実です。

④ 登記情報提供サービスの地番検索を使う

インターネットで調べたい場合は、一般財団法人民事法務協会の登記情報提供サービスにある地番検索機能が使えます。

  • 地番の検索自体は無料
  • ただし利用者登録が必要
  • 登記情報そのものを見る場合は有料

登記情報提供サービスで取得できるのはPDFの登記情報で、証明書としての効力はありません。金融機関や役所へ提出する場合は、法務局で登記事項証明書を取得してください。

⑤ 権利証・登記識別情報通知で確認する

所有者本人であれば、購入時に受け取った登記済権利証、または登記識別情報通知に地番・家屋番号が記載されています。売買契約書や重要事項説明書にも記載があるので、手元の書類を先に探したほうが早いこともあります。

方法の使い分け早見表

方法費用手間向いている場面
①納税通知書無料◎自分の所有不動産
②法務局へ電話無料○1〜2件だけ調べたい
③ブルーマップ無料(閲覧)△筆の形・複数筆を確認したい
④登記情報提供サービス無料(要登録)○自宅から調べたい
⑤権利証・契約書無料◎所有者本人・手元に書類がある

調べるときに間違えやすい3つのこと

1. 敷地が1筆とは限らない

前述のとおり、1つの土地が複数の地番に分かれていることがあります。公図やブルーマップで筆の数を確認してから、必要な分すべての謄本を取りましょう。

2. 家屋番号は地番と一致しないことがある

多くの場合は地番と同じ番号ですが、同じ地番の上に複数の建物がある場合は「◯番◯の2」のように枝番が付きます。土地の謄本だけ取って建物を取り忘れる、という漏れが起きやすいところです。

3. 未登記の建物は謄本が存在しない

増築部分や古い附属建物には、そもそも登記されていないものがあります。謄本が出てこない=存在しないではありません。固定資産税の課税台帳(名寄帳)と突き合わせると、未登記の有無がわかります。

よくある質問

Q. 他人の土地でも地番を調べられますか?

A. 調べられます。登記事項証明書は誰でも取得できる公開情報です。法務局への電話照会も、所有者本人でなくても対応してもらえます。

Q. 地番がわかれば、その場で謄本は取れますか?

A. 取れます。登記事項証明書は全国どこの法務局でも取得できるので、最寄りの法務局で問題ありません。

Q. 住居表示が実施されていない地域はどうなりますか?

A. その地域では住所=地番になっています。この場合は住所をそのまま伝えれば謄本が取れます。

まとめ

  • 住所と地番は別の番号。住所だけでは登記簿は取れない
  • 手元にあるなら納税通知書が最速
  • 1〜2件なら法務局へ電話で十分
  • 筆の形や複数筆を確認したいならブルーマップ
  • 敷地が複数筆・家屋番号の枝番・未登記建物の3つが取りこぼしポイント

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